ただ‐ゆうけい【多田裕計】
[1912〜1980]小説家・俳人。福井の生まれ。「長江(ちょうこう)デルタ」で芥川賞受賞。戦後、石田波郷(はきょう)の俳誌「鶴」に参加。俳誌「れもん」創刊、主宰。他に「アジアの砂」「芭蕉」、句...
たちばな‐あけみ【橘曙覧】
[1812〜1868]江戸末期の歌人・国学者。越前の人。姓は井手とも。号、志濃夫廼舎(しのぶのや)。田中大秀に国学を学び、「独楽吟(どくらくぎん)」など清新で自由な歌風を生んだ。家集「志濃夫廼舎...
たちばな‐もりべ【橘守部】
[1781〜1849]江戸後期の国学者・歌人。伊勢の人。本姓は飯田。号、池庵・椎本(しいがもと)など。江戸で独学して古典・古語に通じ、本居宣長(もとおりのりなが)に対抗して独自の学説を立てた。著...
たち‐りゅうわん【館柳湾】
[1762〜1844]江戸後期の漢詩人。越後の人。名は機、字(あざな)は枢卿、柳湾は号。亀田鵬斎(ほうさい)に学ぶ。下級役人として飛騨高山などに赴任、退官後は江戸の目白台で詩作に専念。著作に「柳...
たてり‐そうけい【立入宗継】
[1528〜1622]安土桃山時代の京都の金融業者。名は「むねつぐ」とも。宮廷の御倉職(みくらしき)に任ぜられ、正親町(おおぎまち)天皇の命で織田信長の上洛を促した。
たなか‐ちかお【田中千禾夫】
[1905〜1995]劇作家・演出家。長崎の生まれ。芸術院会員。「おふくろ」で注目され、文学座創立に参加。戦後、俳優座に入る。「教育」で読売文学賞、「マリアの首」で岸田演劇賞。他の作品に「雲の涯...
たにし‐きんぎょ【田螺金魚】
江戸後期の洒落本作者。江戸神田の医師鈴木位庵と伝えられる。「契情買虎之巻(けいせいかいとらのまき)」などを著し、のちの人情本に大きな影響を与えた。生没年未詳。
だん‐いくま【団伊玖磨】
[1924〜2001]作曲家・指揮者・随筆家。東京の生まれ。東京音楽学校卒。芸術院会員。団琢磨の孫。山田耕筰、諸井三郎らに師事。昭和28年(1953)、芥川也寸志、黛敏郎と「三人の会」を結成。創...
ちかまつ‐しゅうこう【近松秋江】
[1876〜1944]小説家。岡山の生まれ。本名、徳田浩司。情痴におぼれる自己を赤裸々に描いた。作「別れたる妻に送る手紙」「疑惑」「黒髪」など。
ちかまつ‐もんざえもん【近松門左衛門】
[1653〜1725]江戸中期の浄瑠璃・歌舞伎作者。越前の人。本名、杉森信盛。別号、巣林子(そうりんし)。坂田藤十郎のために脚本を書き、その名演技と相まって上方歌舞伎の全盛を招いた。また、竹本義...