いのうえ‐みつはる【井上光晴】
[1926〜1992]小説家・詩人。中国、旅順の生まれ。荒野(あれの)の父。被差別部落や在日朝鮮人、炭鉱の労働者などをテーマにした作品を多数発表。また、文学伝習所を開講して後進の育成にも尽力した...
いばらぎ‐のりこ【茨木のり子】
[1926〜2006]詩人。大阪の生まれ。本姓、三浦。昭和22年(1947)ごろから詩作を始め、昭和28年(1953)川崎洋らと「櫂(かい)」を創刊。ヒューマニズムにあふれる詩風で知られる。代表...
いまにし‐すけゆき【今西祐行】
[1923〜2004]児童文学作家。大阪の生まれ。学徒兵として被爆直後の広島に救援に赴く。この体験をモチーフに「あるハンノキの話」「ヒロシマのうた」などを発表。他に「肥後(ひご)の石工(いしく)...
いまむら‐しょうへい【今村昌平】
[1926〜2006]映画監督。東京の生まれ。重いテーマを扱いつつもそこはかとない面白さが漂う、独特な作品を多く残す。昭和58年(1983)「楢山節考(ならやまぶしこう)」と平成9年(1997)...
いろかわ‐たけひろ【色川武大】
[1929〜1989]小説家。東京の生まれ。阿佐田(あさだ)哲也のペンネームで麻雀小説を執筆。その後、本名で発表した「離婚」で直木賞受賞。純文学と娯楽文学の両方を手がけて「戦後無頼派」と評された...
いわた‐とうしち【岩田藤七】
[1893〜1980]ガラス工芸家。東京の生まれ。ガラス工芸を美術の一ジャンルとして確立。特に色ガラス器にすぐれた表現を示した。芸術院会員。
いわなみ‐しげお【岩波茂雄】
[1881〜1946]出版業者。長野の生まれ。大正2年(1913)岩波書店を創業。古書店から出発して、同店を日本の代表的出版社に育てた。文化勲章受章。
いわぶち‐えつたろう【岩淵悦太郎】
[1905〜1978]国語学者。福島の生まれ。国立国語研究所所長、国語学会代表理事、国語審議会委員などを務め、当用漢字表の改革などに貢献。著作に「国語史論集」など。
いわや‐さざなみ【巌谷小波】
[1870〜1933]児童文学者・俳人。東京の生まれ。本名、季雄(すえお)。別号、漣山人(さざなみさんじん)。尾崎紅葉らと硯友社(けんゆうしゃ)を結成。のち創作童話を発表。また、おとぎ話の口演に...
ウィーラント【Christoph Martin Wieland】
[1733〜1813]ドイツの詩人・小説家。レッシングと並んで、ドイツ啓蒙主義の代表者。叙事詩「オーベロン」、小説「アガトン物語」。