さかぐち‐あんご【坂口安吾】
[1906〜1955]小説家。新潟の生まれ。本名、炳五(へいご)。情痴・荒廃の世界を戯画的な手法で表現し、大胆な文明批評で戦後文学の代表者の一人となった。評論「日本文化私観」「堕落論」、小説「風...
さがのや‐おむろ【嵯峨の屋お室】
[1863〜1947]小説家・詩人。江戸の生まれ。本名、矢崎鎮四郎。坪内逍遥の門下。小説「初恋」「くされ玉子」などのほか、ロシア文学の翻訳も発表。
しぶや‐みのる【渋谷実】
[1907〜1980]映画監督。東京の生まれ。「奥様に知らすべからず」で監督デビュー。風俗喜劇で手腕をふるい、人気を集めた。代表作「母と子」「自由学校」「てんやわんや」「現代人」など。
しまざき‐とうそん【島崎藤村】
[1872〜1943]詩人・小説家。筑摩県馬籠村(のちの長野県神坂村。山口村など名称の変更を経て、現在は岐阜県中津川市)の生まれ。本名、春樹。北村透谷らの「文学界」創刊に参加。詩集「若菜集」を...
しまづ‐やすじろう【島津保次郎】
[1897〜1945]映画監督。東京の生まれ。松竹を中心に展開した小市民映画ですぐれた業績を残した。代表作「隣の八重ちゃん」「お琴と佐助」など。
しみず‐ひろし【清水宏】
[1903〜1966]映画監督。静岡の生まれ。「峠の彼方」で監督デビュー。人情ものや、ドキュメンタリータッチで子供を描いた作品で高く評価された。代表作「有りがたうさん」「風の中の子供」「小原庄助...
シモン【Claude Simon】
[1913〜2005]フランスの小説家。ヌーボーロマンを代表する一人。1985年ノーベル文学賞受賞。作「風」「草」「フランドルへの道」など。
シモンズ【Arthur William Symons】
[1865〜1945]英国の詩人・批評家。イギリス象徴派の代表者。フランス象徴主義の紹介に尽力。詩集「昼と夜」、評論「文学における象徴主義運動」など。
シャール【René Char】
[1907〜1988]フランスの詩人。初期はシュールレアリスムの活動に参加し、ブルトン、エリュアールとの共著「仕事を遅らせる」を発表。のち、第二次大戦中はレジスタンス運動に参加した。戦後は故郷の...
シュルツ【Bruno Schulz】
[1892〜1942]ポーランドのユダヤ系作家。実験的な手法を用いて、幻想的な独自の世界を描いた。ゲシュタポにより射殺されたが、生前に発表した短編集「肉桂色の店」「クレプシドラ‐サナトリウム」が...