にいみ‐なんきち【新美南吉】
[1913〜1943]児童文学者。愛知の生まれ。本名、正八。素朴な善意や人生の哀歓を詩情豊かに描く。作「ごんぎつね」「おぢいさんのランプ」など。
にしわき‐じゅんざぶろう【西脇順三郎】
[1894〜1982]詩人・英文学者。新潟の生まれ。慶大教授。シュールレアリスムの理論的指導者として活躍。詩集「アンバルワリア」「旅人かへらず」「近代の寓話」など。
ネクラーソフ【Nikolay Alekseevich Nekrasov】
[1821〜1878]ロシアの詩人・ジャーナリスト。農奴解放を呼びかける一方、進歩的雑誌「同時代人」「祖国雑記」を編集。長編叙事詩「ロシアはだれに住みよいか」「デカブリストの妻」など。
ネグリ【Ada Negri】
[1870〜1945]イタリアの女流詩人・小説家。貧苦との戦いと労働の尊さを追求。詩集「宿命」「あらし」、小説「暁の星」など。
ねじめ‐しょういち【ねじめ正一】
[1948〜 ]詩人・小説家。東京の生まれ。本姓、禰寝(ねじめ)。民芸店を営む傍ら詩を書き、饒舌(じょうぜつ)な作風とパフォーマンスで現代詩の大衆化に力を尽くした。「高円寺純情商店街」で直木賞を...
ネルバル【Gérard de Nerval】
[1808〜1855]フランスの詩人・小説家。ロマン主義の運動に参加。のち狂気の発作に苦しみつつ、夢と幻想の世界を作品化したが自殺。詩集「幻想詩集」、短編集「火の娘たち」、翻訳「ファウスト」など。
ネルーダ【Pablo Neruda】
[1904〜1973]チリの詩人。シュールレアリスム的作風を経て、社会的テーマを追求。1971年ノーベル文学賞受賞。作「二十の愛の詩と一つの絶望の歌」「大いなる歌」など。
のぐち‐うじょう【野口雨情】
[1882〜1945]詩人。茨城の生まれ。本名、英吉。大正中期、全国に歌謡行脚し、民謡・童謡の普及に尽力。詩集「都会と田園」「沙上の夢」、童謡集「十五夜お月さん」、民謡集「波浮(はぶ)の港」など。
はく‐きょい【白居易】
[772〜846]中国、中唐期の詩人。太原(山西省)の人。字(あざな)は楽天。号、香山居士。「新楽府(しんがふ)」など、平易流暢(りゅうちょう)な詩で、もてはやされた。日本の平安文学に影響を与え...
パステルナーク【Boris Leonidovich Pasternak】
[1890〜1960]ソ連の詩人・小説家。象徴主義的な詩集「雲の中の双生児」で文名を確立。唯一の長編小説「ドクトルジバゴ」により、1958年ノーベル文学賞の授与が決定されたが、政治的圧力によって辞退。