なぎ‐けいし【南木佳士】
[1951〜 ]小説家・医師。群馬の生まれ。本名、霜田哲夫。内科医として勤務するかたわら小説を発表。「ダイヤモンドダスト」で芥川賞受賞。他に「破水」「落葉小僧」「阿弥陀堂だより」など。
なんがく‐えじょう【南岳懐譲】
[677〜744] 中国、唐代の禅僧。慧能に師事。湖南省南岳の般若寺に住み、独自の禅風を広めた。その法系から臨済・潙仰(いぎょう)などの宗派が生まれた。諡号(しごう)、大慧禅師。
なんざん‐だいし【南山大師】
《南山すなわち高野山を開いたところから》空海の異称。
なんじょう‐のりお【南条範夫】
[1908〜2004]小説家。東京の生まれ。本名、古賀英正。武士の世の非情さを描いた時代小説で「残酷もの」ブームを巻き起こす。「灯台鬼」で直木賞受賞。他に「細香(さいこう)日記」「月影兵庫」シリ...
なんじょう‐ぶんゆう【南条文雄】
[1849〜1927]仏教学者。岐阜の生まれ。号、碩果。英国に留学し、マックス=ミュラーに師事し梵文学を研究。のち大谷大学学長を務め、仏典研究に貢献。著「大明三蔵聖教目録」「梵本般若心経」など。
なんばら‐しげる【南原繁】
[1889〜1974]政治学者。東大総長。香川の生まれ。無教会主義の立場にたち、国家主義やマルクス主義を批判。第二次大戦後の講和問題では全面講和論を展開した。著「国家と宗教」。
なんぽ‐しょうみょう【南浦紹明】
[1235〜1309]鎌倉中期の臨済(りんざい)宗の僧。駿河の人。鎌倉建長寺住持。紹明は「じょうみん」「じょうみょう」とも。建長寺の蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)に師事し、正元元年(1259)入...
なんぽ‐ぶんし【南浦文之】
[1555〜1620]江戸初期の禅僧。日向の人。名は玄昌。島津氏に仕え、薩摩の竜源寺・大竜寺などに住す。「四書集註」などに和訓(文之点)を施したことで知られる。著作に「南浦文集」など。
みなかた‐くまぐす【南方熊楠】
[1867〜1941]生物学者・民俗学者。和歌山の生まれ。米国・英国に渡り、独学で動植物を研究し、各国語に精通。大英博物館に勤務し、論文などを執筆。帰国後は田辺市で粘菌の採集や民俗学の研究に没頭...
みなみむら‐ばいけん【南村梅軒】
室町後期の儒学者。周防(すおう)の人。天文年間(1532〜1555)の末、土佐に行き、吉良宣経(きらのぶつね)に仕えて朱子学を説いた。土佐南学の祖とされる。生没年未詳。