エレンブルグ【Il'ya Grigor'evich Erenburg】
[1891〜1967]ソ連の小説家。たびたび西欧に滞在。鋭い時代感覚と柔軟な知性をもって多彩な文学活動を展開。小説「トラストDE」「パリ陥落」「嵐」「第九の波」「雪解け」、回想録「人間・歳月・生...
キンディー【al-Kindī】
[800ころ〜870ころ]イスラム哲学者。アラブ人。ギリシャ哲学を移入し、数学・天文学・医学など諸学にも広く通じた。著「知性論」は、のちのイスラム哲学の出発点となった。
くわばら‐たけお【桑原武夫】
[1904〜1988]仏文学者・評論家。福井の生まれ。隲蔵(じつぞう)の子。西欧的知性や近代的精神に基づいた評論が多く、京都大学人文科学研究所の学際的な共同研究を推進した。文化勲章受章。著「第二...
スピノザ【Baruch de Spinoza】
[1632〜1677]オランダの哲学者。初めユダヤ教を学んだがやがて批判的見解を抱き、教団から破門されて学問研究に専念。唯一の実体である神はすなわち自然であるとする汎神論を主張し、精神界と物質界...
ドゥンス‐スコトゥス【Johannes Duns Scotus】
[1266ころ〜1308]英国のスコラ学者。フランチェスコ修道会士。トマス説に反対して、哲学(理性)と神学(信仰)を峻別(しゅんべつ)し、また人間に関して知性に対する意志の優位を説いた。
ほりぐち‐だいがく【堀口大学】
[1892〜1981]詩人・フランス文学者。東京の生まれ。大正期の象徴詩に知性と官能美を加え、フランス近代詩の翻訳も多い。文化勲章受章。詩集「月光とピエロ」「砂の枕」「人間の歌」、訳詩集「月下の...
ほり‐たつお【堀辰雄】
[1904〜1953]小説家。東京の生まれ。芥川竜之介に師事。フランス文学、特に心理主義的手法の影響を受け、知性と叙情の融合した独自の世界を築いた。作「聖家族」「風立ちぬ」「菜穂子」「美しい村」など。
ルソー【Jean-Jacques Rousseau】
[1712〜1778]フランスの啓蒙思想家・小説家。スイス生まれ。「学問芸術論」で人為的文明社会を批判して自然にかえれと主張、「エミール」では知性偏重の教育を批判した。また、「社会契約論」では人...