ほろり/ぽろり/ぽつり/ぽたり の解説 - 小学館 類語例解辞典

ほろり/ぽろり/ぽつり/ぽたり の共通する意味

液体がひとしずく落ちるさま。

英語表現 to fall down《動》

国語辞書で調べる ほろり ぽろり ぽつり ぽたり

ほろり/ぽろり/ぽつり/ぽたり の使い方

ほろり 【副】
▽涙が思わずほろりと落ちる ▽ほろりとさせられるような人情話
ぽろり 【副】
▽目から涙がぽろりとこぼれる ▽葉に置いた露がぽろりところがり落ちる
ぽつり 【副】
▽ぽつりと雨が顔にあたる
ぽたり 【副】
▽風呂(ふろ)の天井からぽたりとしずくが落ちる ▽ツバキの花がぽたりと落ちる

ほろり/ぽろり/ぽつり/ぽたり の使い分け

「ほろり」は、液体については涙以外には使わない。「ほろりとなる」「ほろりとする」で、思わず涙が出そうになることをいう。また、「ほろりと酔う」のように、軽く酒に酔うさまも表わす。
「ぽろり」は、涙などの水滴や、粒状、球状のものがこぼれ落ちるさまをいう。また、「歯がぽろりと欠ける」「簡単なフライをぽろりと落とす」のように、何かがもろく取れたり欠けたり、何かを簡単に取り落としたりする様子を表わす。
「ぽつり」は、雨やしずくなどが落ちるさまをいう。特に、雨の降り始めをいうのに使われることが多い。そのほかに、「ぽつりと穴があいている」のように、小さい点や穴が一つできる様子や、「校庭に一人ぽつりと立っている」のように、孤立している様子、「ぽつりと一言別れの言葉を言う」のように、言葉少なに話す様子などを表わすのに使われる。
「ぽたり」は、小さいものが一つ落ちるさまをいう。特に、液体のしずくに使われることが多い。「ぽつり」よりは、落ちたときの感じが重たい印象を与える。
「ほろり」「ぽろり」が、液体などがこぼれ落ちようとする出発点の様子を表わすのに対し、「ぽつり」「ぽたり」は、そのこぼれ落ちてきた液体が何かにあたったときの到達点の様子を表わしている。
四語とも、やや文章語的な語で、口語としては、「ほろり」に対して「ほろっ」、「ぽろり」に対して「ぽろっ」、「ぽつり」に対して「ぽつっ」「ぽつん」、「ぽたり」に対して「ぽたっ」の方がよく使われる。

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ほろり/ぽろり/ぽつり/ぽたり の類語 - 日本語ワードネット

ぽつり の類語

ほかの誰でも、ほかの何でもなしに の意

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