(よ)うに/(よ)うが の解説 - 小学館 類語例解辞典

(よ)うに/(よ)うが の共通する意味

後悔・不満・非難・疑問・感動などを表わす。

(よ)うに/(よ)うが の使い方

(よ)うに
▽あのけがじゃ、かなり痛いでしょうに ▽もしもあの飛行機に乗っていたら、今ごろは死んでいただろうに
(よ)うが
▽この先どうなるかもわからないことに、今から目くじらをたてていることはないだろうが ▽あのとき私の言うとおりにさえしていれば、こんな結果にはならなかったでしょうが

(よ)うに/(よ)うが の使い分け

「(よ)うに」「(よ)うが」には、現在の事態について不満や疑問を表わす用法と、過去の事実とは反対の仮定をし、それが実現していた場合を考えて感動や後悔を表わす用法とがある。
「(よ)うに」は、単に感情を表現するだけで、必ずしも聞き手を必要とせず、独り言でもかまわない。一方「(よ)うが」は、相手の理解・同意を求めて高圧的に念を押す表現であるため、聞き手のいることが前提となっている。表例(1)の場合、「(よ)うが」を使うと、相手を非難してその行動をやめさせようとする気持ちが強くなる。
過去の事実とは反対の仮定をする用法の場合、過去の時点で自分の意志では選ぶことができなかったような種類の事柄(たとえば、天気の良し悪しや人の生死など)を仮定する文中には、「(よ)うが」は使えない。これは、人間の力ではどうにもならないことについてまで、相手の選択ミスを責めることはできないからであろう(表例(2))。

(よ)うに/(よ)うが の関連語

まいに
…ないだろうにの意味。やや古めかしい言い方。「そんなに人のことを笑ってばかりもいられますまいに」

(よ)うに/(よ)うが の類語対比表

①今そんな仕事をしなくてもいいでしょ…②天気がよかったら、もっと楽しいドライブができたろ…
(よ)うに
(よ)うが

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