朝顔の花一時
物事の衰えやすいことのたとえ。槿花 (きんか) 一日 (いちじつ) の栄 (えい) 。
あさがおあわせ【朝顔合(わ)せ】
朝顔の品評会。種々の朝顔を持ち寄り、花や葉の優劣を競う遊び。江戸時代に流行。
あさがおいち【朝顔市】
鉢植えの朝顔を売る市。東京入谷 (いりや) の鬼子母神 (きしもじん) で7月上旬に開かれるものが有名。《季 夏》「おしめりや—に人減らず/桂郎」
あさがおがい【朝顔貝】
アサガオガイ科の巻き貝。殻高約2センチ。貝殻はカタツムリ形でごく薄く、紫色。足から粘液を分泌して泡状の浮き袋とし、海上を浮遊。クラゲを食べる。
あさがおざる【朝顔笊】
上部が開き下部がすぼまった、朝顔の花の形をしたざる。
あさがおせんべい【朝顔煎餅】
元禄(1688〜1704)のころの江戸の名物で、朝顔の花の形をしたせんべい。
あさがおぞめ【朝顔染(め)】
朝顔の花の模様を、紺または紫色で所々ぼかし染めにした染め模様。元禄ごろに流行。
あさがおなり【朝顔形】
茶碗・かごなどの形が朝顔の花に似ているもの。
あさがおにんぎょう【朝顔人形】
朝顔の花や蔓 (つる) で作った人形。
あさがおの【朝顔の】
[枕]朝顔の花は「穂 (ほ) に咲き出 (い) づ(=目立つように咲き出る)」意から、「穂」にかかる。「—穂には咲き出 (で) ぬ恋もするかも」〈万・二二七五〉