家給し人足る
《「漢書」貢禹伝から》人も家もみな富み栄えて、世の中が繁盛しているさま。
家高し
家柄がりっぱである。「なほ—・う、人のおぼえ軽からで」〈源・行幸〉
家に杖つく
《「礼記」王制から》50歳をいう。昔、中国では50歳になると、家の中で杖をつくことを許された。
家広し
一族の人たちが繁栄している。「右大臣阿倍のみむらじは、たから豊かに—・き人にてぞおはしける」〈竹取〉
家貧しくして孝子顕わる
1 《「明心宝鑑」から》家が貧乏だと子どもの孝行ぶりがはっきりわかる。 2 逆境に陥ったときにはじめて、それを助けるものが現れる。
家を空ける
家を留守にする。「家族旅行でしばらく—・ける」「出張で二、三日—・ける」
家を出ず
《「出家」の訓読みから》出家する。「一度 (ひとたび) —・で給ひなば、仮にもこの世をかへりみむとは思しおきてず」〈源・御法〉
家を外にする
外出しがちである。自分の家にいつかない。「—◦して遊んでばかりいる」
家を出る
家庭から出る。また、離縁して去る。