イオンクロマトグラフ【ion chromatograph】
水溶液中の各種のイオン成分を分析、測定する装置。試料を注入するだけで測定できる。IC。
イオンけつごう【イオン結合】
陽イオンと陰イオンとの静電気的引力(クーロン力)による結合。異極結合。
イオンけっしょう【イオン結晶】
陽イオンと陰イオンとが、イオン結合によって、立体的に規則正しく並列した結晶。食塩の結晶など。
イオンけんびきょう【イオン顕微鏡】
光線の代わりに高電圧で加速されたイオンビームを用いた顕微鏡。1951年に米国の物理学者E=W=ミュラーが発明した電界イオン顕微鏡が有名。陽子、ヘリウム、リチウムなどのイオンを使い、金属の原子配列や金属表面への分子や原子の吸着の観察などに用いられた。現在、同様の観察は主に走査型電子顕微鏡で行われ、イオン顕微鏡は元素分析に用いられることが多い。
イオンこうかん【イオン交換】
電解質溶液中に置かれた物質がイオンを放出し、代わりに溶液中のイオンを取り込む現象。この作用を示す物質をイオン交換体といい、イオン交換樹脂やゼオライトがある。
イオンこうかんじゅし【イオン交換樹脂】
分子内に可逆的にイオン交換のできる活性基をもち、溶液中の特定のイオンを吸着・回収する合成樹脂。元素や特定物質の分離、純水製造などに使用。
イオンこうかんまく【イオン交換膜】
イオン交換の作用をもつ膜。イオン交換樹脂などを膜状にしたもの。海水の脱塩による淡水化や濃縮による製塩などに使用。
イオンせいえきたい【イオン性液体】
⇒イオン液体
イオンせき【イオン積】
1 水溶液中の水素イオンのモル濃度と、水酸化物イオンのモル濃度との積。 2 ⇒溶解度積
イオンチャンネル【ion channel】
《「イオンチャネル」とも》細胞膜などの生体膜において、ナトリウムイオンやカリウムイオンを通し、開閉する膜蛋白質の通路。神経細胞の活動電流の発生機構の説明に用いられる語。