蛙の行列
《蛙があと足で立つと、後ろ向きになって前が見えないところから》向こう見ずなこと。また、そのような人々の集まり。
蛙の子は蛙
子は親のたどった道を歩むものだ、また、凡人の子は凡人にしかなれないものだ、の意。
蛙の面に水
⇒蛙の面へ水
蛙の面へ水
《蛙の顔に水をかけても平気なところから》どんな仕打ちにも少しも感じないこと。蛙の面に小便。
蛙の頰冠
《蛙の目は上についているので、ほおかむりをすれば目が隠れてしまうところから》目先のきかないことのたとえ。
蛙の目借り時
春、蛙が鳴くころの、すぐ眠くなる時期。蛙に目を借りられる意からとも、蛙が雌を求める「妻狩 (めか) り」から転じたものともいう。《季 春》
蛙は口ゆえ蛇に呑まるる
《蛙は鳴くために蛇に見つけられ、のまれる意から》黙っていればよいのに、つまらぬことを言ったために身を滅ぼすことのたとえ。蛙は口から蛇に呑 (の) まるる。
帰りなんいざ
《陶淵明「帰去来辞」の「帰りなんいざ、田園将 (まさ) に蕪 (あ) れんとす、胡 (なん) ぞ帰らざる」の一節》さあ、帰ってしまおう、の意。 [補説]書名別項。→帰りなん、いざ
かえるあし【蛙足】
水泳で、平泳ぎの足の動かし方。蛙のように、ももを左右に開き、両膝・両足首を十分縮めたのち、両足裏で後方に水を押すもの。
かえるあんこう【蛙鮟鱇】
アンコウ目カエルアンコウ科の海水魚。全長約10センチ。体は球形に近く、黄褐色で地に黒褐色の斑紋が散在。胸びれと腹びれを使って海底を移動する。アンコウのように釣りざお状の突起を動かして小魚を誘って食べる。日本中部以南に分布。イザリウオとよばれていたが、日本魚類学会が平成19年(2007)1月に改名した。