角が立つ
理屈っぽい言動によって他人との間が穏やかでなくなる。「—・つ言い方をする」 [補説]この意味で「つのがたつ」と読むのは誤り。
角が取れる
世慣れて性格が円満になる。人柄がまるくなる。「苦労をして—・れた」
角を入れる
1 怒気を表す。とげとげしくする。「大臣が大の眼に—・れ」〈西鶴大矢数・三〉 2 「角 (すみ) を入れる」に同じ。「この人は—・れたるよしもなく、生まれ付きの丸額」〈浮・男色大鑑・四〉
角を倒さず
《器物や衣類が古くなっても、しっかりした形をしている意から》落ちぶれても、もとの体面や態度を崩さない。角を崩さず。「かどたふさぬ大鶴屋が扇、見た所は今も大臣なり」〈浮・置土産・一〉
角を立てる
1 事を荒立てる。いちいち突っかかる。「気が立って居るもんだから、お互に小さなことに—・てるんだ」〈花袋・生〉 2 (「目に角を立てる」の形で)怒った目つきになる。
門広し
一族が多くなるさま。一族が栄えるさま。「その後なむ—・くもなり侍る」〈竹取〉
門を出ず
家を出る。とくに、出家して僧や尼となる。
門を広ぐ
一族を増やす。また、一門を栄えさせる。「そこにこそは門は広げ給はめ」〈源・幻〉
門を塞ぐ
不義理をして、その家へ行くのが恥ずかしくなる。「もはや方々の—・げた所で、どこへ無心言はうやうもないが」〈続狂言記・昆布布施〉
かどけいざいりょくしゅうちゅうはいじょほう【過度経済力集中排除法】
日本の財閥解体の一環として、大企業の経済力の集中を排除し分散させるために、昭和22年(1947)に制定された法律。GHQ占領政策の転換で徹底せず、昭和30年(1955)に廃止された。集中排除法。