可もなく不可もなし
《「後漢書」光武紀から》特によくもなく、また、悪くもない。普通である。
科に盈ちて後進む
《「孟子」離婁下から。「科」はくぼんだ所の意》水が流れるとき、くぼんだ所があると、まずそこにたまってから先へ流れていく。学問も、一歩一歩順を追って進むべきことをいう。
華を去り実に就く
見かけをはでに飾ることをやめて、質実な態度をとる。
蚊の食う程にも思わぬ
少しも苦痛を感じない。少しも困ったりしない。
蚊の脛
蚊の足のように、細く、やせたすね。
蚊の鳴くような声
蚊の羽音のように、かすかで弱々しい声。「きまり悪そうに—で話す」
蚊の涙
わずかな分量のたとえ。雀 (すずめ) の涙。
寡は衆に敵せず
《「孟子」梁恵王上から》「衆寡 (しゅうか) 敵 (てき) せず」に同じ。