口を噤む
(「つぐむ」が五段活用の場合)口を閉じて開かない。話すのをやめる。「言いかけて、あわてて—・む」 (「つぐむ」が下二段活用の場合)口をとがらせてものを言う。「—・めぬ者はなかりけり」〈太平記・二五〉
口を付ける
器などに口を触れる。また、飲食を始める。「ちょっと—・けただけで箸 (はし) をおいた」
口を慎む
余計なことを言わないようにする。「少しは—・みなさい」
口を尖らす
怒ったり言い争ったりするときの口つきや不満な顔つきを表す言葉。「むっとして—・す」
口を閉ざす
何も言うまいとして沈黙する。口を閉じる。「—・して取材に応じない」
口を閉じる
話すのをやめる。だまる。口をつぐむ。口をとざす。「みな一様に—・じて核心に触れようとしない」
口を濁す
はっきりと言わず、あいまいにする。言葉を濁す。「肝心なところは—・してしまう」→言葉を濁す[補説]
口を拭う
《盗み食いの後、口をふいて素知らぬ顔をする意から》何か悪いことをしていながら素知らぬふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。「—・って涼しい顔でいる」
口を濡らす
「口を糊 (のり) する」に同じ。「曲りなりにも親子三人の—・して」〈一葉・大つごもり〉
口を糊する
やっと暮らしをたてる。「内職をして—・する」→糊口 (ここう)