げんしろん【原子論】
世界は空虚な空間と無数の不可分な原子からなり、同種原子の離合集散に応じて感覚的物質が形成されるとする、古代ギリシャに始まる哲学説。19世紀になって、元素はそれぞれ一定の性質および質量をもつ原子からなり、化合物は原子が結合した分子からなるという説をJ=ドルトンが実証、現代原子概念の基礎をつくった。アトミズム。→原子説
げんしかくエネルギー【原子核エネルギー】
⇒核エネルギー
げんしかくこうがく【原子核工学】
核物理学を基礎として、原子力エネルギーの利用に重点を置いた工学の一分野。安全性や経済性を踏まえた原子炉の設計をはじめ、原子核や放射線の性質を調べるための加速器による実験などが含まれる。核工学。
げんしせん【原子線】
中性原子からなる粒子線。原子や原子核の性質や構造に関する研究に利用される。電子にスピンがあることを示したシュテルン・ゲルラッハの実験は銀の原子線を用いて行われた。原子ビーム。
げんしビーム【原子ビーム】
⇒原子線
げんしりょくあんぜんじょうやく【原子力安全条約】
⇒国際原子力安全条約
げんしりょくきょうてい【原子力協定】
核物質や原子力関連資機材・技術が軍事目的に利用されることを防ぐために設けられた法的枠組み。日本は、米国・英国・フランス・カナダ・オーストラリア・中国・ロシア・カザフスタン・インド・ベトナム・韓国・ヨルダン・トルコ・アラブ首長国連合とそれぞれ二国間協定を締結。欧州原子力共同体(EURATOM)との間でも締結している。原子力協力協定。
げんしりょくさいがいたいさくとくべつそちほう【原子力災害対策特別措置法】
原子力災害から国民の生命・身体・財産を保護するために、災害対策基本法の特別措置法として制定された法律。平成11年(1999)9月に発生したJCO臨界事故を受けて、原子力防災対策を強化するために、同年12月に制定。迅速な初動体制の確保、国・地方公共団体・原子力事業者等の連携強化、国の緊急時対応体制の強化、原子力事業者の責務の明確化を図ることなどを定めている。原災法。 [補説]平成23年(2011)3月に発生した福島第一原子力発電所事故では、この法律に基づいて初めて原子力緊急事態宣言が発出された。
げんしりょくのあんぜんにかんするじょうやく【原子力の安全に関する条約】
⇒国際原子力安全条約
げんしせいえんばん【原始星円盤】
原始星の周りに集まったガスや塵 (ちり) による円盤。回転や磁場の作用によって薄い円盤状になり、円盤と垂直な方向(原始星の回転軸の両極方向)に双極分子流と呼ばれる激しい質量放出を起こす。