口耳四寸の学
《「荀子」勧学から。口と耳との間でする学問の意》聞いたことをそのまま人に伝えるだけの、身につかない学問。受け売りの学問。
口耳の学
「口耳四寸の学」に同じ。
好事魔多し
《「琵琶記」幾言諫父から》よいことにはじゃまが入りやすい。 [補説]「好事、魔、多し」と区切る。
好事も無きに如かず
《「巌棲幽事」から》たとえよいことでも、それがあれば煩わしいので、むしろ何事もないほうがよい。
好事門を出でず
《「北夢瑣言 (ほくむさげん) 」から》よい行いは、なかなか世間に伝わらない。 [補説]「悪事千里を行く(走る)」と対で使われることが多い。→悪事千里を走る
香餌の下必ず死魚あり
《「三略」から》よい匂いの餌の下には必ず死んだ魚がかかっているように、利益の影には必ず危険がある。利益に誘われて身を滅ぼすことのたとえ。
こうじいろ【柑子色】
赤みがかった黄色。だいだい色。
こうじがくれ【小路隠れ】
1 少しの間身を隠すこと。「夕暮、夜の間にぞ、—せらるなるや」〈宇津保・国譲下〉 2 かくれんぼ。「稚子 (をさなご) の—」〈根無草・後〉
こうじかび【麹黴】
マユハキタケ科の一群の子嚢 (しのう) 菌。餅 (もち) やパンに生え、菌糸は枝分かれし、その先に放射状に胞子をつける。多くの酵素を含み、でんぷん・たんぱく質などを分解するので、酒・醤油の醸造などに利用される。麹菌 (こうじきん・きくきん) 。学名、(ラテン)Aspergillus [補説]平成18年(2006)、日本醸造学会が国菌(国を代表する菌)に認定した。
こうじぎり【小路切り】
小路を横切ってまっすぐ行くこと。また、その場所。「—に、前後左右の敵を防ぎかねて」〈太平記・一七〉