心が弾む
喜びや楽しい期待のために、心がうきうきする。「夏休みの期待に—・む」
心が晴れる
心配や疑念が消えて明るい気持ちになる。「試験のことを思うと—・れない」
心が引かれる
好意を寄せる。思いを寄せる。「人柄のよさに—◦れる」
心が乱れる
あれこれと思いわずらい、心の平静が失われる。「思わぬ失敗に—・れる」
心利く
機転がきく。よく気がきく。「是等は皆一騎当千の兵にて、—・き夜討ちに馴れたる者共なりとは云ひながら」〈太平記・二八〉
心昏る
心を取り乱して、分別がなくなる。「絶え入り給ひぬとて、人参りたれば、さらに何事も思し分かれず、御心もくれて渡り給ふ」〈源・若菜下〉
心ここに有らず
《「礼記」大学から》心が他のことにとらわれて、当面のことに心を集中できない。「—といった体 (てい) で落ち着かない」
心時雨る
もの悲しくて、心が湿りがちになる。「神無月なほ定めなき雲よりも—・るる夕暮れの空」〈夫木・一六〉
心知る
事情・気心・情趣などを理解する。「ひそかに—・れる人と言へりける歌」〈土佐〉
心澄む
雑念が消えて、澄んだ心になる。「身につもる言葉の罪も洗はれて—・みぬる三重 (みかさね) の滝」〈山家集・下〉