こもりずの【隠り処の】
[枕]隠れて見えない場所の意から、「下」にかかる。「—下よ延 (は) へつつ行くは誰が夫 (つま) 」〈記・下・歌謡〉
こもりそう【籠もり僧】
1 山や寺などにこもり、一定の期間修行をする僧。 2 人の死後49日の間、喪屋にこもって仏事を修する僧。「わづかに—三、四人の勤めにて」〈太平記・三九〉
こもりづま【隠り妻】
人目を忍ぶ関係にある妻。かくしづま。「恋ひしくもしるくも逢へる—かも」〈万・三二六六〉
こもりど【隠り処】
隠れて人目につきにくい所。「—の沢泉なる岩根をも通してそ思ふ我 (あ) が恋ふらくは」〈万・二四四三〉
こもりどう【籠もり堂】
修行者や信者などがこもって祈願、修行する堂。
こもりぬ【隠り沼】
草の茂みなどに覆われて外からは見えない沼。一説に、水の流れ出ない沼。「埴安 (はにやす) の池の堤の—の行方を知らに舎人 (とねり) は惑 (まと) ふ」〈万・二〇一〉
こもりぬの【隠り沼の】
[枕]隠れて見えない沼の意から、「下」にかかる。「—下に恋ふれば飽き足 (だ) らず」〈万・二七一九〉
こもりねずみ【子守鼠】
オポッサムの別名。