郷に入っては郷に従え
その土地に住むにはそこの風俗・習慣に従うのが処世の術である。 [補説]「郷に入 (い) りては」の音便化であるから、「はいっては」とは読まない。また、「郷に行っては郷に従え」とは書かない。
業が煮える
物事が思うように運ばないで、いらいらする。「—・えてならん」〈白鳥・牛部屋の臭ひ〉
業を曝す
前世の悪業によって受けた恥を、現世でさらす。
業を煮やす
事が思うように運ばず、腹を立てる。「無意味な発言が続き—・して席を立つ」
ごうしずこ【郷静子】
[1929〜2014]小説家。神奈川の生まれ。本名、山口三千子。第二次大戦後、結核療養生活を送るかたわら日本文学学校に通い、野間宏の影響を受ける。戦争体験を綴った「れくいえむ」で芥川賞受賞。他に「小さな海と空」「夕空晴れて」など。
ごうせいのすけ【郷誠之助】
[1865〜1942]実業家。岐阜の生まれ。東京株式取引所理事長・日本商工会議所会頭などを歴任。
ごうよしひろ【郷義弘】
鎌倉末期の刀工。越中の人。義広とも記す。通称、右馬允。正宗十哲の一。吉光・正宗と並び、三作と称される。生没年未詳。