しじょうかかく【市場価格】
市場において、需要と供給との関係によって現実に成立する価格。
しじょうかくり【市場隔離】
野菜などの農産物の緊急需給調整策の一。特定の野菜の供給が増え、市場価格が過去の平均を大きく下回った際に、産地を指定して出荷を一定期間停止する。余剰分は加工食品や飼料に転用したり、価格が回復した後に出荷するなどして、有効利用できない分は産地で廃棄される。農産物の有効利用を促進するため、平成19年(2007)からは産地廃棄を行った場合以外でも国から一定の交付金が支給される仕組みに変更された。
しじょうかち【市場価値】
生産条件の異なる企業によって生産される同種商品全体の平均価値。市場での競争によって決定され、市場価格が成立する基礎となる。
しじょうかテスト【市場化テスト】
公共サービスの管理運営を、官業と民間企業の競争入札によって決定する方式。サービス内容の向上と経費削減が狙い。1980年代に米英で始まる。官民競争入札。
しじょうがわら【四条河原】
京都四条大橋付近の賀茂川の河原。江戸時代、芝居小屋や茶屋でにぎわった。
しじょうきん【糸状菌】
菌類のうちで、糸状の菌糸をもつもの。一般にはカビとよばれる。
しじょうけいざい【市場経済】
個々の経済主体が自由に経済活動を行い、財・サービスの需要と供給は市場機構によって社会的に調整される経済制度。→計画経済
しじょうげんり【市場原理】
市場がさまざまな過不足やアンバランスを自ら調整し最適化する仕組みや機能。商品の価格、需要と供給、労働市場などさまざまな場面で、多くの市場参加者が自己利益を追求することで働くとされる。神の見えざる手。見えざる手。→神の見えざる手
しじょうげんりしゅぎ【市場原理主義】
市場での自由な競争に任せておけば、価格・生産ともに適切に調節され、ひいては生活全体も向上するという考え方。政府による市場への介入や規制などの極小化を主張する。→自由市場 →新自由主義 →マネタリズム →レーガノミクス →サッチャリズム →レッセフェール [補説]米国の経済学者ミルトン=フリードマンが提唱し、米国のレーガン政権、英国のサッチャー政権の経済政策に大きな影響を与えた。日本でも中曽根・橋本・小泉政権などがこれに基づいて規制緩和や構造改革などを推進。バブル崩壊後の景気回復など一定の成果を挙げたが、一方、格差社会の深刻化や2008年の世界金融危機への影響も論じられている。
しじょうこうぶっちょうにょらい【熾盛光仏頂如来】
仏身の毛穴から熾盛の光明を発するという如来。