しほうごし【四方輿】
手輿 (たごし) の一。輿に屋形をつけ、四方を吹き放しのままですだれを垂らしたもの。上皇・摂関・大臣以下、公卿・僧綱 (そうごう) などの遠出のときに用いた。僧の用いた輿の破風 (はふ) は雨眉 (あままゆ) 形、俗人のものは庵 (いおり) 形であった。よほうごし。
しほうこっか【司法国家】
行政裁判所を設けず、行政事件をも含めて一切の事件を司法裁判所の管轄とする国家。英米法系の諸国にならって、現行憲法下の日本もこの形態をとっている。→行政国家
しほうさいばんしょ【司法裁判所】
司法権の行使に当たる裁判所。日本国憲法は行政裁判所を認めていないので、裁判所はすべてこれにあたる。
しほうざし【四方差(し)】
柱の四方から貫 (ぬき) などを差し通して軸組を固めるもの。
しほうしけん【司法試験】
裁判官・検察官・弁護士になるために必要な学識、およびその応用能力を判定することを目的とする国家試験。合格すれば司法修習生となる資格を得る。 [補説]平成18年(2006)からは従来の司法試験のほかに、法科大学院修了者を対象とした司法試験が行われるようになり、前者を旧司法試験、後者を新司法試験と通称した。また平成23年(2011)からは司法試験予備試験が実施され、その合格者には司法試験(新司法試験)の受験資格が与えられる。旧司法試験は同年を最後に廃止された。
しほうしぶつ【四方四仏】
⇒四仏 (しぶつ)
しほうしゅうしゅうせい【司法修習生】
司法試験に合格し、裁判官・検察官・弁護士となるため、最高裁判所から命じられて司法研修所・裁判所・検察庁・弁護士会で法律実務を修習中の者。
しほうしょう【司法省】
1 明治4年(1871)に設置され、司法に関する行政事務を統轄した中央官庁。昭和22年(1947)廃止。法務省の前身。 2 《department of justiceなどの訳語》外国の中央政府で司法行政を所管する省庁。「米国司法省」「中国司法部」など。
しほうしょうめん【四方正面】
1 東西南北の四方と自分が向かっている正面。四方八方。 2 四方のどこから見ても正面として見えること。また、そのような建築物や彫刻など。 3 能で、普通は舞台の前面を正面として舞うのに対して、前後左右の四方を正面として舞うこと。
しほうしょし【司法書士】
他人の嘱託を受けて、登記・供託・訴訟などに関し、裁判所・検察庁・法務局・地方法務局に提出する書類の作成を職業とする者。もと、代書人と称した。→行政書士 →認定司法書士制度