・・・嫌いなのは、黙阿彌張りか何かで、それでいて新作まがいの中途半端の芝居です。 活動写真も好きです。しかし網野さんほどではないかも知れません。網野さんの活動好きにはおどろきます。 わたくしは他にお能を好んで見ます。あの衣裳の色の配合なぞ・・・ 宮本百合子 「身辺打明けの記」
・・・だから、五ヵ年計画第二年めに新作バレー「蹴球選手」の上演が発表されるとそれは一般的な亢奮で迎えられた。 ――どうでした? ――御承知のとおり何しろまるっきり新しいもんですからね。 ――ようござんしたか? ――さあ。……とにか・・・ 宮本百合子 「ソヴェトの芝居」
・・・わたしたちは、一日も早くこれらの新作が紹介されることを待っている。〔一九三一年十―十二月〕 宮本百合子 「プロレタリア婦人作家と文化活動の問題」
出典:青空文庫