つじくにお【辻邦生】
[1925〜1999]小説家・仏文学者。東京の生まれ。最初の長編「廻廊にて」で近代文学賞を受賞し作家生活に入る。他に「安土往還記」「背教者ユリアヌス」「西行花伝」など。芸術院会員。
つじしずお【辻静雄】
[1933〜1993]料理研究家。東京の生まれ。大阪読売新聞の記者を経て料理家となる。フランス料理の研究活動を続けるかたわら、昭和35年(1960)に辻調理師学校(現、辻調理師専門学校)を設立、調理師育成にも力を注いだ。
つじじゅん【辻潤】
[1884〜1944]評論家。東京の生まれ。放浪生活を送り、ワイルド・シュティルナーなどの世紀末文学・思潮やダダイスムを紹介。著「浮浪漫語」「ですぺら」など。
つじぜんのすけ【辻善之助】
[1877〜1955]歴史学者。兵庫の生まれ。東大教授・史料編纂所初代所長。実証的な仏教史研究に業績を残した。文化勲章受章。著「日本仏教史」「日本文化史」など。
つじなおしろう【辻直四郎】
[1899〜1979]サンスクリット学者。東京の生まれ。旧姓、福島。古代インド文献の考証・翻訳など、日本におけるサンスクリット研究に貢献した。著「ブラーフマナとシュラウタ‐スートラとの関係」「ヴェーダ学論集」など。
つじひとなり【辻仁成】
[1959〜 ]小説家・映画監督・音楽家。東京の生まれ。昭和60年(1985)ロックバンドのボーカリストとしてデビュー。同時に執筆活動も始める。バンド解散後は作家活動に力を入れ、「海峡の光」で芥川賞受賞。映画の原作・脚本・監督を務めるなど幅広く活躍。音楽家・監督としては名を「じんせい」と読む。
つじりょういち【辻亮一】
[1914〜2013]小説家。滋賀の生まれ。早稲田大学在学中に「黙示」を創刊。戦後、中国共産党軍の手榴弾 (しゅりゅうだん) 工場に徴用された経験を描いた「異邦人」で芥川賞受賞。他に「修道者」「挽歌抒情 (ばんかじょじょう) 」など。
つじかずひろ【辻一弘】
[1969〜 ]特殊メーキャップアーティスト・現代美術家。京都の生まれ。独学で特殊メークの技術を身につけ、日米の映画界で活躍。のち現代美術家に転身。映画界に復帰し、米国アカデミー賞を受賞した。平成31年(2019)、米国籍となりカズ・ヒロ(Kazu Hiro)に改名。