胴が据わる
腹がすわる。覚悟が決まる。「今はなかなかに胴据って」〈鏡花・婦系図〉 [補説]「胴が座る」と書くのは誤り。
胴を据う
腹をすえる。覚悟を決める。「弁七—・ゑて闇になる夜を待って」〈浮・娘気質・四〉
堂に入る
《「堂に升 (のぼ) りて室に入らず」から》学問や技芸がすぐれて、深奥をきわめている。また、技術的に熟練していて、身についている。「—・った演技」 [補説]この句の場合、「入る」を「はいる」とは読まない。
堂に升りて室に入らず
《「論語」先進から。「堂」は中国の建物で客に応接する表座敷、「室」は奥の間の意》学問や技芸がかなりの段階に達しているが、まだ深奥には達していないたとえ。
如何あっても
どんなであっても。どのようなことがあっても。「—連れて帰る」
如何致しまして
1 相手の礼・わび・称賛などの言葉に対して、丁寧に打ち消しながら返すあいさつの言葉。「『たいへんお世話になりました』『—』」 2 相手の思っていることが事実とまったく反するときに用いる言葉。「—、たいへんな損失ですよ」
如何しようも無い
1 ほかにどうすることもできない。それ以外に方策がない。「ここまできたら、もう—・い」 2 手段を尽くしても見込みがない。救いがたい。「—・い欠陥」