ながいうんぺい【長井雲坪】
[1833〜1899]江戸末期・明治の文人画家。越後の生まれ。名は元。通称、元次郎。水墨山水画にすぐれた。
ながいかふう【永井荷風】
[1879〜1959]小説家。東京の生まれ。本名、壮吉。広津柳浪に師事、ゾラの影響を受けて「地獄の花」を発表。アメリカ・フランス遊学後、「あめりか物語」「ふらんす物語」や「すみだ川」などを執筆、耽美派の中心的存在となる。のち、「腕くらべ」などで花柳界の風俗を描いた。文化勲章受章。他に「濹東綺譚」「つゆのあとさき」、訳詩集「珊瑚集」、日記「断腸亭日乗」など。→荷風忌
ながいごう【永井豪】
[1945〜 ]漫画家。石川の生まれ。本名、潔 (きよし) 。SF・時代もの・ファンタジーなど多様なジャンルを扱い、ギャグでもシリアスでも描ける幅広い作風で評価を得る。代表作「キューティーハニー」「デビルマン」「マジンガーZ」など。
ながいし【長井市】
⇒長井
ながいたつお【永井竜男】
[1904〜1990]小説家。東京の生まれ。人情の機微に触れた作風で知られ、短編に本領を発揮した。文化勲章受章。作「朝霧」「コチャバンバ行き」「秋」など。
ながいつむぎ【長井紬】
長井市付近で産する米沢紬のこと。
ながいなおむね【永井尚志】
[1816〜1891]幕末期の幕臣、維新期の官吏。三河奥殿藩主松平乗尹 (まつだいらのりただ) の子。名は「なおゆき」とも。旗本永井尚徳の養子となり、長崎海軍伝習所総督、初代外国奉行、初代軍艦奉行を歴任するが安政の大獄で免職。のちに復活して将軍慶喜の下で若年寄。箱館戦争に参加して敗北。明治政府では開拓使御用掛・元老院権大書記官などを務めた。
ながいひょうすけ【長井兵助】
江戸時代の歯医者。代々浅草蔵前に住み、歯の治療のかたわら大道で居合抜きを見せて人を集め、家伝の歯磨きや陣中膏蟇 (がま) の油を売った。
ながいみちこ【永井路子】
[1925〜2023]小説家。東京の生まれ。本名、黒板拡子 (くろいたひろこ) 。正確な時代考証と鋭い現代的感覚を併せ持つ歴史小説で、多くの読者を得る。「炎環」で直木賞受賞。他に「雲と風と」「北条政子」「つわものの賦 (ふ) 」など。
ながいりゅうたろう【永井柳太郎】
[1881〜1944]政治家。石川の生まれ。早大教授。雑誌「新日本」主筆。憲政会から代議士となり、のち立憲民政党。拓相・逓相・鉄道相を歴任。雄弁家で知られた。