難付く
(「付く」が下二段活用の場合)非難する。難癖をつける。「人の上を—・け、おとしめざまのこと言ふ人をば」〈源・蛍〉 (「付く」が四段活用の場合)難癖をつけられる。傷がつく。「私が内証の自分仕事にしませう、時には(=ソレナラ)家に—・かず」〈浄・氷の朔日〉
難無し
非難するところがない。差し支えない。→難無く「いづくも—・しとて」〈徒然・三三〉
難に臨んで遽かに兵を鋳る
《「晏子春秋」雑上から》戦争が起こってから急いで武器を作る。事が起こってからあわてて準備をしても間に合わないというたとえ。
難を付ける
欠点を指摘して責める。難癖を付ける。「仕上がりに—・ける」
何にせよ
どんな事態があるにしても。いずれにしても。「この状態では—医者に診せねばなるまい」
何の事はない
たいしたことではない。問題とするほどのことではない。「大騒ぎしたのに—、人違いでした」