音に立つ
声を立てる。また、声を出して泣く。「あしびきの山ほととぎす今日とてやあやめの草の—・てて鳴く」〈拾遺・夏〉
音に泣く
声を出して泣く。声を立てて鳴く。「わが園の梅のほつ枝に鶯の—・きぬべき恋もするかな」〈古今・恋一〉
音を上げる
苦しさに耐えられず声を立てる。弱音を吐く。降参する。「つらい仕事に—・げる」
音を泣く
声を出して泣く。「—・けば袖はくちてもうせぬめりなほ憂き事ぞつきせざりける」〈和泉式部集・上〉
値ができる
売り手と買い手の間で、価格の話し合いがつく。商談がまとまる。
値が張る
値段が普通よりだいぶ高くなっている。「—・るけれども品はよい」
値を消す
高騰していた相場が急に下落する。
根浅ければ則ち末短く本傷るれば則ち枝枯る
《「淮南子 (えなんじ) 」繆称訓から》根元が深くしっかりしていなければ枝葉もよく伸びず、幹が傷んでいると枝葉も枯れる。基礎がしっかりしていないものは伸びがなく、すぐだめになるということ。
根が生える
その場所から動かなくなる。「飲み始めると—・えたように動かない」
根に持つ
いつまでも恨みに思って忘れない。「昔の失言をまだ—・っている」