八幡掛けて
八幡神に誓っての意で、うそいつわりのない気持ちを表すときにいう。誓って。断じて。「—忠誠を尽くす」
はちまんぐう【八幡宮】
八幡神を祭神とする神社の総称。
はちまんざ【八幡座】
《八幡神の宿る所の意から》兜 (かぶと) の鉢の頂上。中央に孔があり、その縁に台座・菊座・上玉 (あげたま) の金物がある。神宿 (かんやどり) 。
はちまんじごく【八万地獄】
仏語。煩悩 (ぼんのう) のために受ける数多くの苦しみを、地獄にたとえていう語。八万奈落。
はちまんしせん【八万四千】
仏教で、数の多いことを表す語。「—の煩悩」
はちまんじん【八幡神】
八幡宮の祭神。応神天皇を主座とし、左右に比売 (ひめ) 神、神功 (じんぐう) 皇后を配して三座で一体とするが、左右二座には仲哀天皇、玉依姫命を置くなどの例もある。古くは皇室の祖神、源氏の氏神として信仰され、のち、武家の守護神となった。日本全国で、広く祀られている。八幡大神。やわたのかみ。
はちまんせん【八幡船】
⇒ばはんせん(八幡船)
はちまんだいぼさつ【八幡大菩薩】
八幡神に対する称号。神仏習合によって起こり、八幡神の本地を菩薩としたもの。 [副]《八幡大菩薩に誓って、の意から》必ず。断じて。決して。「—、是非に貰はねばきかぬ」〈難波鉦・六〉
はちまんたろう【八幡太郎】
源義家の通称。石清水 (いわしみず) 八幡宮で元服したことによる。
はちまんづくり【八幡造(り)】
神社本殿形式の一。切妻造り・平入りの社殿二つを前後につなぎ、両方の屋根が接する部分に樋 (とい) を設けたもの。宇佐神宮・石清水 (いわしみず) 八幡宮の本殿などにみられる。