腹高し
腹がふくらんでいる。妊娠している。「老いたる女の、—・くてありく」〈枕・四五〉
腹に一物
心の中にたくらみがあること。「—あるといった態度」
腹に納める
他人に言わず心の中にしまっておく。胸に納める。
腹に落ちる
なるほどそうだと思う。納得する。得心する。「手紙を上げますよ、口で言って、貴方の—・ちないと困るから」〈風葉・青春〉
腹に据えかねる
怒りを心中におさめておくことができなくなる。がまんができない。「あの発言はどうにも—・ねる」 [補説]文化庁が発表した平成17年度「国語に関する世論調査」では、本来の言い方とされる「腹に据えかねる」を使う人が74.4パーセント、本来の言い方ではない「肝 (きも) に据えかねる」を使う人が18.2パーセントという結果が出ている。
腹の皮が突っ張れば目の皮が弛む
満腹になると自然に眠くなるものだ。
腹は借り物
母親の腹は一時の借り物で、生まれた子の貴賤は父親の身分によるという意。男尊女卑の封建社会で使われた言葉。
腹も身の内
腹もからだの一部であるから、大切にして、暴飲暴食は慎むべきであるということ。
腹を合わす
示し合わせて悪事をたくらむ。ぐるになる。共謀する。「—・して乗っ取りを謀る」
腹を痛める
1 自分が子を産むことの比喩的な表現。「私が—・めた子」 2 自分で金銭を負担する。自腹を切る。「—・めてまで面倒をみる気はない」