はりまがた【播磨潟】
兵庫県明石市から西の、同県の海岸。[歌枕]「我が宿は—にもあらなくに明かしも果てで人の行くらむ」〈拾遺・恋四〉
はりまなだ【播磨灘】
瀬戸内海東部、淡路島と小豆島 (しょうどしま) との間の海域。
はりまなべ【播磨鍋】
1 播磨産の銅製の鍋。熱を伝えるのがはやいという。「—買はしませ、釜も候ふぞ」〈七十一番職人歌合・上〉 2 尻の軽い浮気な女。早く煮えることを「尻が早い」にかけていう。「助平めが、—めが」〈伎・初買曽我〉
はりまぶし【播磨節】
古浄瑠璃の流派の一。万治・寛文(1658〜1673)ごろ、大坂の井上播磨掾が創始。現在、義太夫節にその語り口が残る。
はりまふどき【播磨風土記】
奈良時代の播磨国の地誌。1巻。和銅6年(713)の詔により撰進された風土記の一。播磨国風土記。
はりまへいや【播磨平野】
兵庫県、播磨灘に面する平野。加古川・揖保 (いぼ) 川などが流れ、米作地帯。東部は段丘が発達し灌漑 (かんがい) 用の溜 (た) め池が多い。臨海部は工業地帯。中心は姫路市。姫路平野。播州 (ばんしゅう) 平野。
はりまや【播磨屋】
歌舞伎俳優の屋号。初世中村歌六が用いて以来その系統の屋号であったが、現在は分家筋の中村吉右衛門およびその一門が用いている。
はりまのくに【播磨国】
⇒播磨