刃を拾う
内曇 (うちぐもり) の砥汁をつけながら、刀の刃文 (はもん) に従って刃をこする。
羽が利く
はぶりがよい。幅が利く。威勢がある。「世間忍びの契約なれば恨み言うても—・かぬ」〈浄・栬狩剣本地〉
葉を欠いて根を断つ
枝葉を除こうとして、大切な根をだめにしてしまう。小さな欠点を除こうとして、肝心な根本をだめにしてしまうことのたとえ。
葉を截ちて根を枯らす
葉を切って大切な根まで枯らしてしまう。元も子も無くしてしまうことのたとえ。
歯が浮く
1 歯の根が緩む。また、歯が浮き上がるように感じる。「—・いて固い物が食べられない」 2 軽薄な言動に接して、不快な気持ちになる。「—・くようなきざなせりふ」
歯が立たない
1 固くてかむことができない。 2 相手が自分の技量をはるかに超えていて、とても取り組めない。「—◦ない強敵」「—◦ない難問」
歯に合う
かむことができる。転じて、その人に適する。「御—・ひそな相撲取りが」〈浄・国性爺〉
歯に衣着せぬ
思ったとおりをずけずけと言う。「—◦ぬ批評」 [補説]「衣 (きぬ) 」は衣服のこと。「歯に絹着せぬ」と書くのは誤り。
歯の抜けたよう
まばらで、ふぞろいなさま。また、あるべきものが欠けて、寂しいさま。「欠席者が多くて、—な会場」
歯の根が合わない
寒さや恐ろしさのためにひどくふるえる。「事故のショックで—◦ない」