ひかげぐさ【日陰草】
1 日陰に生える草。また、人目を忍んで生きている人のたとえ。 2 ヒカゲノカズラの別名。 3 サルオガセの別名。 4 フタバアオイの別名。
ひかげちょう【日陰蝶】
ジャノメチョウ科のチョウ。翅 (はね) は開張5〜6センチで茶褐色、前翅に淡色の斜めのすじがあり、後ろ翅には5個の白紋がある。林間に多い。幼虫の食草は竹・笹類。
ひかげつつじ【日陰躑躅】
ツツジ科の常緑小低木。関東以西の山地の崖などに生え、葉は長楕円形で、枝先に集まって互生する。4、5月ごろ、淡黄色の鐘状の花が咲く。さわてらし。
ひかげのいと【日陰の糸】
大嘗祭 (だいじょうさい) などの神事に、冠の笄 (こうがい) の左右に結んで垂らした青色または白色の組糸。
ひかげのかずら【日陰の蔓/日陰の鬘】
1 ヒカゲノカズラ科の常緑多年生の蔓性 (つるせい) のシダ。山野に生え、茎は地をはい、針状の葉がうろこ状につく。茎から細い枝が直立し、長さ約5センチの黄色い胞子嚢 (ほうしのう) の穂をつける。胞子を石松子 (せきしょうし) といい、薬用などにする。きつねのたすき。かみだすき。てんぐのたすき。 2 新嘗祭 (しんじょうさい) ・大嘗祭 (だいじょうさい) などの神事に、冠の巾子 (こじ) の根もとに1をつけたもの。のちには青糸や白糸を組んで作ったものも用いるようになった。かずらがけ。
ひかげもの【日陰者】
1 表立っては世に出られない身の上の人。 2 世の中に埋もれて、立身出世できない人。
ひかげきせい【日影規制】
建築基準法による中高層建築物の高さの制限。近隣の日照を確保するため、一定時間以上、日影を生じさせないよう定めている。にちえいきせい。