火に油を注ぐ
勢いの盛んなものにさらに勢いを加えるようなことをするたとえ。薪 (たきぎ) に油を添える。「あまり問題をつつくと—・ぐ結果になる」
火に入る虫
「飛んで火に入る夏の虫」の略。「笛に寄る鹿—」〈浄・釈迦如来〉
火の消えたよう
活気を失って寂しくなるさま。「子供たちがいないので家の中は—だ」
火の付いたよう
1 あわただしいさま。性急なさま。「—な騒ぎ」 2 大声で泣き叫ぶさま。「赤ん坊が—に泣き出す」
火の出るよう
1 怒りや恥ずかしさで顔をひどく赤らめるさま。火のよう。「顔から—な思いをした」 2 激しい勢いで行われるさま。「—な論戦」
火の無い所に煙は立たぬ
まったく根拠がなければうわさは立たない。うわさが立つからには、なんらかの根拠があるはずだということ。
火の中水の底
ひどい苦しみや困難な境遇に身を置くたとえ。火の中水の中。
火を落とす
かまどや炉などの火を消してしまう。「調理場の—・す」
火を掛ける
火を放つ。放火する。火をつける。「敵城に—・ける」
火を乞うは燧を取るに若かず
《「淮南子 (えなんじ) 」覧冥訓から。人から火種をもらうより、自分で火打ち石を使って火を起こしたほうがよいという意から》人を当てにせず、自分で努力すべきことのたとえ。