火を見るよりも明らか
《「書経」盤庚上から》きわめて明らかで、疑いを入れる余地がない。火を見るより明らか。明々白々。「泣きをみるのは—である」 [補説]ふつう、悪い結果になるのが予想される場合に使う。文化庁が発表した平成20年度「国語に関する世論調査」では、本来の言い方とされる「火を見るより明らかだ」を使う人が71.1パーセント、本来の言い方ではない「火を見るように明らかだ」を使う人が13.6パーセントという結果が出ている。
火を以て火を救う
《「荘子」人間世から。火で火事を消そうとするという意から》害悪を除こうとしてかえってそれを助長する。状況がますます悪くなるだけで何の益もないたとえ。
非の打ち所が無い
少しの欠点もない。完全で、非難する所がない。「することなすこと—・い」
非を打つ
悪いところを指摘する。非難する。「—・つ人もない名作」
非を鳴らす
盛んに非難する。「政府の無策に国民が—・す」
火に掛ける
鍋などを火の上に置いて加熱する。「やかんを—・ける」
火を入れる
1 かまどやストーブなどに火を付ける。また、そうして部屋を暖める。「暖炉に—・れる」「客間に—・れる」 2 火力発電所や溶鉱炉などに点火して、操業を開始する。 3 食品などを火で加熱する。「カレーに—・れる」