イオンえきたい【イオン液体】
およそセ氏100度以下で液体として存在する塩 (えん) 。水などの溶媒を含まず、イオンのみからなる液体。静電相互作用が強い塩化ナトリウム(食塩)などは通常、常温近くでは結晶となり固相を呈するが、有機イオンの一部は静電相互作用が弱く、常温でも液相を呈する場合がある。イオン性液体。常温溶融塩。低融点溶融塩。室温溶融塩。
イオンえきたいでんち【イオン液体電池】
蓄電池の一。イオン液体を電解液として用いる。従来のリチウムイオン電池の電解液では可燃性の有機溶媒が用いられたが、イオン液体は難燃性、難揮発性であるため、安全性が高い電池の製造が可能になる。
イオンとうかたんたい【イオン透過担体】
⇒イオノフォア
イオンメーター【ion meter】
溶液中のイオン濃度を測定する機器。カルシウム、弗素 (ふっそ) 、塩素、硝酸など、イオンの濃度差によって生じる電位差から濃度が求められる。測定対象以外のイオンの影響を受ける場合がある。
イオントラッピング【ion trapping】
⇒イオントラップ
イオントラップ【ion trap】
真空中に適切な電磁場を配することにより、ある狭い領域にイオンなどの荷電粒子を閉じ込めること。プラズマの性質を調べる実験や、極低温に冷却した単一のイオンの量子力学的な振る舞いの検証などに利用する。イオントラッピング。イオン捕捉。
イオンほそく【イオン捕捉】
⇒イオントラップ
イオンこうかんすい【イオン交換水】
水道水や原水に含まれるイオンをイオン交換樹脂によって除去して精製した水。金属などの陽イオンを水素イオンに、また塩素などの陰イオンを水酸化物イオンに置き換える。非イオン性の有機物は除去されない。脱イオン水。