・・・すべての雑誌の表紙は刺戟的なグラビア版で赤や黒のフラッシュのついた文字で彩られているようなのであるけれども、そうかといって単純にキングと文芸春秋とは全く等しい傾向をもって、戦時特輯をしているかと云えば、そうでないことは自明である。 ここ・・・ 宮本百合子 「微妙な人間的交錯」
・・・ 毎日のプログラムの内容、又講演、修養講座の内容等について、文化的な面から見れば、今日の『キング』、『日の出』の内容に対しておのずから発する感想が屡々誘発されざるを得ない。大衆の要求に沿うた内容ということは、いずれの場合でも決して、現代・・・ 宮本百合子 「「ラジオ黄金時代」の底潮」
・・・ 六十九歳の父が最後のおくりもの、或は訴えとして娘の私にのこしたその詩の題は The Flower King of Honour と云うのであった。〔一九三六年六月〕 宮本百合子 「わが父」
出典:青空文庫