ミューちゅうかんし【μ中間子/ミュー中間子】
μ粒子のこと。1937年に宇宙線の中から発見され、当初は核力を仲介する中間子の一つとみなされた。後に誤りであることがわかり、この名称は現在使われていない。
ミューりゅうし【μ粒子/ミュー粒子】
素粒子の一。質量は電子の約207倍で、電荷は正・負の2種、スピン半整数。崩壊して電子とニュートリノになる。記号μ ミューオン。
ミューニュートリノ【mu neutrino/μ-neutrino】
3種類あるニュートリノのうちの一。弱い相互作用に関与し、μ粒子と対になって現れる。μ粒子は崩壊すると反電子ニュートリノとμニュートリノを放出して電子に変化する。また、反μ粒子が崩壊すると、電子ニュートリノと反μニュートリノを放出して陽電子に変化する。記号νμ ミューオンニュートリノ。
ミューファイブロケット【M-Ⅴロケット】
ISAS(宇宙科学研究所、現JAXA)、日産自動車宇宙航空事業部(現IHIエアロスペース)が開発した世界最大級の三段式大型固体ロケット。平成9年(1997)から平成18年(2006)まで運用され、火星探査機のぞみ、小惑星探査機はやぶさ、X線天文衛星すざくなどの打ち上げに成功。後継機としてイプシロンロケットの開発が進められている。
ミューロケット【M rocket】
ISAS(宇宙科学研究所)、東京大学宇宙航空研究所(いずれも現JAXA)、日産自動車宇宙航空事業部(現IHIエアロスペース)が開発した一連の固体ロケット。昭和41年(1966)に予備試験機M-1が打ち上げられてから、平成18年(2006)に運用中止が決まった第5世代M-Ⅴロケットまで、計26機の科学衛星を打ち上げた。Muロケット。
ミューメタル【μ-metal】
ニッケルと鉄を主成分とするパーマロイの一つ。銅とクロムを加えて展延性を高めたもの。強磁性の合金であり、海底ケーブルの磁気遮蔽に用いられる。
ミューエスアール【μSR】
《μ spin spectroscopy》⇒ミューオンスピン回転