いちやかざり【一夜飾り】
門松などを大晦日 (おおみそか) に飾りつけること。年神 (としがみ) に対して誠意に欠ける、また、葬儀の準備を連想させるとして忌む。
いちやぎり【一夜切り】
一晩限りの遊興。「—に身を売れば」〈浮・一代女・六〉
いちやけんぎょう【一夜検校】
1 江戸時代、千両の金を官に納めることで、検校の位を授けられた人。 2 急に金持ちになること。また、その人。にわか分限 (ぶげん) 。「米油、さては唐物 (たうもの) 薬種の買ひ置き、—になるやうな、どか儲 (まう) けをすきまして」〈浮・子息気質・三〉
いちやこじき【一夜乞食】
金持ちが急に貧乏になること。また、その人。⇔一夜大尽 (いちやだいじん) 。
いちやざけ【一夜酒】
「ひとよざけ」に同じ。
いちやじょう【一夜城】
豊臣秀吉が小田原城を攻める時に一夜で築いたという、箱根石垣山の城。
いちやずし【一夜鮨】
軽く塩をした小魚または魚の小片と塩飯とを交互に重ね、一晩押しをして味をなじませた鮨。酢飯と酢締めの魚とを用いるものもある。早鮨。《季 夏》「蓼の葉も紅葉しにけり—/一茶」
いちやだいじん【一夜大尽】
急に大金持ちになること。また、その人。にわか分限 (ぶげん) 。⇔一夜乞食 (こじき) 。
いちやづくり【一夜作り】
1 一夜のうちにものを作ること。また、そのもの。 2 間に合わせに大急ぎで作ること。また、そのもの。
いちやづけ【一夜漬(け)】
1 一晩だけ漬けた漬物。早漬け。「蕪 (かぶ) の—」 2 間に合わせに一晩で急いで準備した仕事や勉強。「—の試験勉強」 3 歌舞伎などで、世間で評判になった事件をすぐ脚色し、上演すること。また、その芝居。