ちょうじあぶら【丁子油】
チョウジのつぼみ・葉などを水蒸気蒸留して得られる油。主成分はオイゲノール。香料・香辛料・薬料として用いる。クローブオイル。丁香油。ちょうじゆ。
ちょうじいろ【丁子色】
チョウジのつぼみの煮汁で染めた黄茶色。
ちょうじがしら【丁子頭】
灯心の燃えさしの頭にできる、チョウジの実のような丸いかたまり。俗に、これを油の中に入れると貨財を得るといわれる。ちょうじあたま。ちょうじばな。
ちょうじがすみ【丁子霞】
日本画で、構図を引き締めるために画面の上下または中途に金箔・砂子 (すなご) などで描かれる、かすみのたなびく形。
ちょうじぎく【丁子菊】
キク科の多年草。山地の湿地に生え、高さ30〜45センチ。葉は長楕円形で、葉脈がやや平行に走る。夏から秋、花柄の長い黄色い頭状花を散房状につける。
ちょうじこう【丁子香】
チョウジのつぼみから作った香料。
ちょうじざくら【丁子桜】
バラ科の落葉小高木。中部地方から西の山地に自生。早春、葉より先に、筒状の萼 (がく) をもつ淡紅色の花が2、3個ずつまとまって咲く。めじろざくら。
ちょうじそう【丁子草】
キョウチクトウ科の多年草。河岸などに生え、高さ約60センチ。葉は披針 (ひしん) 形。初夏、チョウジに似た濃紫色の花が集まって開く。《季 夏》「—花甘さうに咲きにけり/子規」
ちょうじぞめ【丁子染(め)】
チョウジのつぼみの煮汁で染めた染め物。香染めのやや色の濃いもの。また、その色。
ちょうじたで【丁子蓼】
アカバナ科の一年草。水田や湿地に生え、高さ40〜60センチ、茎は赤みを帯びる。葉は披針 (ひしん) 形。夏から秋に黄色い小花を開く。花びらは4枚で細く、子房が長い。たごぼう。