世話がない
1 手数がかからない。「—・くてすむ」 2 あきれてどうしようもない。「自分の失敗に自分で怒っているのだから—・い」
世話が焼ける
他人の手助けが必要で、手数がかかる。面倒である。「まだ幼くて—・ける」
世話に砕ける
1 時代物風に調子を張っていたせりふまわしが、急に庶民的、日常的なくだけた調子に変わる。 2 言葉や身のこなしなどが和らぎ打ち解けて庶民的になる。「—・け居て、仇気 (あどけ) なくって可愛らしくって」〈鏡花・湯島詣〉
世話になる
人のやっかいになる。人の援助を受ける。「友人の—・る」
世話をかく
世話をやく。「一門中が世話かくも、みな治兵衛為よかれ」〈浄・天の網島〉
世話を掛ける
他人に面倒をかける。やっかいをかける。「在学中は先生に—・けた」
世話を焼く
他人の世話をする。進んで他人の面倒をみる。「同窓会の—・く」
世話を病む
他人のために世話をやき、ひどく苦労する。「—・んで病み死にの母様 (かかさま) の恩をはや忘れ」〈浄・生玉心中〉
せわがたき【世話敵】
歌舞伎の役柄で、世話物に登場する敵役。写実的、実感的で、かつ滑稽 (こっけい) な場合も多い。
せわきょうげん【世話狂言】
世話物の歌舞伎狂言。⇔時代狂言。