乱りに与うるは物を溝壑に遺棄するに如かず
《「説苑」立節から》理由もなく人に物を与えるのは、谷間の流れに捨てるのよりもよくないことである。孔子の孫の子思の言葉とされる。
みだりあし【乱り足/乱り脚】
疲れたり病気になったりしてふらふらする足。「御中道のほど、—こそ痛からめ」〈源・椎本〉
みだりあしのけ【乱り脚の気】
脚気 (かっけ) 。「—あがりて東西知らずなむ」〈宇津保・蔵開下〉
みだりがお【乱り顔】
[名・形動ナリ]取り乱した顔つき。また、その顔つきであるさま。「いささか—なるを」〈源・蜻蛉〉
みだりがき【乱り書(き)】
「乱れ書き」に同じ。
みだりかくびょう【乱り脚病】
「乱り脚 (あし) の気 (け) 」に同じ。「例もわづらひ侍る—というもの、ところせく起こり患ひ侍りて」〈源・若菜下〉
みだりかぜ【乱り風】
風邪。「このごろ—をひきて」〈今昔・一九・三〉
みだりがみ【乱り髪】
「みだれがみ」に同じ。「あらはるるまでの—」〈浮・五人女・三〉
みだりごこち【乱り心地】
心を取り乱した状態。また、気分のすぐれない状態。病気。「—の悪しう侍れば、うつぶし臥して侍るや」〈源・夕顔〉
みだりごと【乱り言/漫り言】
いいかげんなことをむやみにしゃべること。また、その言葉。「皆心にまかせたる—で」〈古道大意・下〉