いのうえひさし【井上ひさし】
[1934〜2010]小説家・劇作家。山形の生まれ。本名、廈 (ひさし) 。独自のユーモア感覚と鋭い風刺で幅広い読者層を得る。「手鎖心中」で直木賞受賞。昭和58年(1983)劇団こまつ座の座付作者となる。他に、小説「青葉繁れる」「吉里吉里人 (きりきりじん) 」、戯曲「頭痛肩こり樋口一葉」など。
いのうえふみお【井上文雄】
[1800〜1871]江戸後期の国学者・歌人。江戸の人。著「伊勢の家苞 (いえづと) 」「調鶴集」など。
いのうえまさお【井上正夫】
[1881〜1950]新派俳優。愛媛の生まれ。本名、小坂勇一。新派の幹部として活躍したが、昭和11年(1936)新派と新劇の中間を行く中間演劇を提唱し、井上演劇道場を作る。芸術院会員。
いのうえまさる【井上勝】
[1843〜1910]鉄道技術者。山口の生まれ。英国で鉱山・土木工学を学び、日本最初の鉄道を敷設した。鉄道庁長官。
いのうえみちやす【井上通泰】
[1867〜1941]国文学者・歌人。兵庫の生まれ。柳田国男の兄。御歌所寄人 (よりゅうど) 。宮中顧問官。著「万葉集新考」「播磨風土記新考」など。
いのうえみつはる【井上光晴】
[1926〜1992]小説家・詩人。中国、旅順の生まれ。荒野 (あれの) の父。被差別部落や在日朝鮮人、炭鉱の労働者などをテーマにした作品を多数発表。また、文学伝習所を開講して後進の育成にも尽力した。小説「虚構のクレーン」「地の群れ」「心優しき叛逆者たち」など。
いのうえやすし【井上靖】
[1907〜1991]小説家。北海道の生まれ。新聞記者から作家となり、新聞小説、歴史小説で新境地を開いた。文化勲章受章。作「闘牛」「天平 (てんぴょう) の甍 (いらか) 」「あすなろ物語」など。
いのうえやちよ【井上八千代】
日本舞踊、京舞井上流の家元の名。現在は5世[1956〜 ]。
いのうえよりくに【井上頼圀】
[1839〜1914]国学者。江戸の人。平田銕胤 (ひらたかねたね) に師事。皇典講究所(のちの国学院大学)を設立。「古事類苑」の編纂に参加。
いのうえりゅう【井上流】
日本舞踊京舞の流派の一。女舞で、江戸末期に初世井上八千代が創始。京都祇園に勢力をもつ。