こんかんいち【今官一】
[1909〜1983]小説家。青森の生まれ。日本浪曼派 (にほんろうまんは) に参加、叙情的なタッチで戦争体験や歴史をテーマとする小説を執筆した。「壁の花」で直木賞受賞。他に「幻花行」「牛飼いの座」など。
こんとうこう【今東光】
[1898〜1977]小説家・僧侶・政治家。神奈川の生まれ。日出海 (ひでみ) の兄。一時文壇から離れて天台宗の僧となるが、その後文壇に復帰。大阪の風土や人情を描いた小説で知られる。「お吟さま」で直木賞受賞。他に「春泥尼抄 (しゅんでいにしょう) 」「悪名」など。昭和43年(1968)からは参議院議員も務めた。
こんひでみ【今日出海】
[1903〜1984]小説家・評論家。北海道の生まれ。東光 (とうこう) の弟。戦後、文部省に入省し、昭和43年(1968)文化庁初代長官となり文化行政に貢献する。「天皇の帽子」で直木賞受賞。他に「山中放浪」「怒 (いか) れ三平」など。フランス文学の翻訳でも知られる。
こんわじろう【今和次郎】
[1888〜1973]建築学者・風俗研究家。青森の生まれ。東京美術学校卒。早大教授。民家研究で知られ、また風俗・世相を研究する考現学を提唱。著作に「日本の民家」「考現学」など。