便便(べんべん)
の例文・使い方・用例・文例(2)
-
・・・僕は文学をやるのに、語学の必要を感じつつ、外国語はさておき、日本語の勉強をすらやらないで、便便として過してます。自分の生活を盲動だと思って、然し、人生そのものが盲動さ、と自問自答しています。二十歳の少年の分際で、これはあまり諦めがよすぎるか・・・
太宰治
「虚構の春」
-
・・・この梶の一瞬の感情には、喜怒哀楽のすべてが籠っていたようだった。便便として為すところなき梶自身の無力さに対する嫌悪や、栖方の世界に刃向う敵意や、殺人機の製造を目撃する淋しさや、勝利への予想に興奮する疲労や、――いや、見ないに越したことはない・・・
横光利一
「微笑」
goo辞書とは
goo辞書は無料で使える辞書・辞典の検索サービスです。1999年にポータルサイト初の辞書サービスとして提供を開始しました。出版社による信頼性の高い語学辞典(国語辞書、英和辞書、和英辞書、類語辞書、四字熟語、漢字など)と多種多様な専門用語集を配信しています。すべての辞書をまとめて検索する「横断検索」と特定の辞書を検索する「個別検索」が可能です。国語辞書ではニュース記事や青空文庫での言葉の使用例が確認でき、使い方が分からない時に便利です。