いりえたいきち【入江泰吉】
[1905〜1992]写真家。奈良の生まれ。大和路 (やまとじ) の風物・仏閣・仏像を撮影。代表作に「万葉大和路」「仏像の表情」など。奈良市写真美術館に全作品が収められている。
いりえはこう【入江波光】
[1887〜1948]日本画家。京都の生まれ。本名、幾治郎。初め国画創作協会に加わり、同会解散後は制作とともに古画の模写・研究に努め、法隆寺金堂壁画の模写に従事。洗練された静澄な画風で、仏画・水墨画を多く描いた。
いりえわに【入江鰐】
クロコダイル科のワニ。全長7〜10メートルに達する。河口や海岸にすみ、家畜や人をも襲う。南アジア、オーストラリア北部、南太平洋の諸島に分布。
いりえちょうはち【入江長八】
[1815〜1889]江戸末期から明治初期の名工。伊豆の人。号は天祐、乾道。貧しい農家に生まれ、左官の弟子となり漆喰 (しっくい) の技術を身に付けた後、江戸で狩野派の絵画を学び、漆喰細工に応用。色彩豊かな鏝絵 (こてえ) の技法を完成させ、浅草寺観音堂、成田山新勝寺など各地で作品を制作した。生地の静岡県松崎町に作品を展示した美術館・記念館がある。伊豆の長八。