切(り)裂き(きりさき)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・ナイフとフオクでもってカツレツを切り裂きながら、落ちついてその批評を、ちらちらはしり読みするのであった。批評は紙面のひだりの隅に小さく組まれていた。 ――この小説は徹頭徹尾、観念的である。肉体のある人物がひとりとして描かれていない。すべ・・・
太宰治
「猿面冠者」
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・・・舞台で、私の着ている青い衣裳を、ずたずた千切り裂きたいほど、不安で、いたたまらない思いでございました。あたしは、ちっとも、鉄面皮じゃない。生ける屍、そんなきざな言葉でしか言い表わせませぬ。あたし、ちっとも有頂天じゃない。それを知って下さるの・・・
太宰治
「火の鳥」
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