ちからおび【力帯】
からだに力を入れられるように、特に強く帯を締めること、また、その帯。
ちからがみ【力紙】
1 力の強くなることを祈って、噛 (か) んで丸めた紙を仁王像に投げつけること。また、その紙。 2 とじ目や合わせ目などを補強するために張る紙。 3 相撲で、土俵上の力士がからだを拭い清める紙。半紙を半分に切ったもの。化粧紙。 4 歌舞伎の荒事の鬘 (かつら) につける紙。
ちからがわ【力革】
1 馬具の名。鐙 (あぶみ) を下げるために鞍橋 (くらぼね) の居木 (いぎ) と鐙の鉸具頭 (かこがしら) とをつなぐ革。 2 近世、鎧 (よろい) の袖の裏面や佩楯 (はいだて) の家地 (いえじ) に、伸び縮みを抑えるためにつけた革。
ちからぎ【力木】
他の物に添えて、その物を支えたり強化したりする棒杭。
ちからぐさ【力草】
1 オヒシバの別名。 2 (「力種」とも書く)頼りになるもの。力と頼むもの。「砂は足もとからくずれ、—と頼む昼顔はもろくちぎれてすべりおちる」〈寅彦・花物語〉 3 タカが捕らえた鳥の飛び立つのを防ぐために片方の足で力を入れてつかむ草。〈日葡〉
ちからぐさり【力鏈】
急勾配 (こうばい) の屋根に登ることができるように、棟から軒先に垂れさげたくさり。
ちからくらべ【力競べ/力比べ】
1 肉体的な力の強さをくらべ合うこと。「息子と—をする」 2 学問や技術などの優劣をきそうこと。
ちからぐるま【力車】
荷物を積んで、人力で運ぶ車。荷車。「恋草を—に七車積みて恋ふらく我 (わ) が心から」〈万・六九四〉
ちからげ【力毛】
1 筆の穂先に用いる主要な毛。 2 強健な人の胸・腕・脛 (すね) などに生える毛。「胸をおふる—」〈幸若・和田宴〉
ちからご【力碁】
定石にとらわれず、乱戦を好み、自分の読みを頼りに打つ碁。また、その棋風。