ろうどうじかん【労働時間】
1 労働する時間。 2 労働者が労働に従事する時間。休憩時間を除き、1日8時間、1週40時間を超えないことを原則とする。
ろうどうしじょう【労働市場】
資本主義社会で、労働力が商品として取引される抽象的な市場。
ろうどうしゃ【労働者】
1 自己の労働力を提供し、その対価としての賃金や給料によって生活する者。 2 主に肉体労働によって賃金を得て生活をする者。肉体労働者。
ろうどうしゃかいきゅう【労働者階級】
資本主義社会において、資本家に自己の労働力を提供して賃金を得るほかに生活の方法のない賃金労働者によって構成される社会階級。プロレタリアート。→資本家階級
ろうどうしゃきょうきゅうじぎょう【労働者供給事業】
自己が管理・統制する労働者を、他人の指揮・命令の下で就労させることを事業として行うこと。戦前の人貸し業がこれにあたり、中間搾取や強制労働の温床となった。就労環境が悪化し、雇用責任が不明確になることから、現在は、労働者派遣法に基づく派遣労働を除いて法律で禁止されている。
ろうどうしゃさいがいほしょうほけん【労働者災害補償保険】
労働者の業務上の事由または通勤による負傷・疾病・障害・死亡について災害補償を行う保険。昭和22年(1947)制定の労働者災害補償保険法に基づくもので、政府が管掌し、事業主が保険料を負担する社会保険。労災補償保険。労災保険。労災。
ろうどうしゃはけんほう【労働者派遣法】
《「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律」の略称》人材派遣業を法的に認め、かつ規制するための法律。業務の範囲、派遣期間・就業条件の明示、派遣先・派遣元の各責任者の選任などについて規定。特定の企業だけに労働者を派遣する「専 (もっぱ) ら派遣」を禁止している。昭和61年(1986)施行。 [補説]平成24年(2012)の改正により、雇用期間30日以内の日雇い派遣の原則禁止などが規定され、正式名称も改正された。旧称は「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の就業条件の整備等に関する法律」。平成27年(2015)の改正により、一般労働者派遣事業(許可制)と特定労働者派遣事業(届出制)の区別が廃止され、労働者派遣事業は許可制に一本化された。また、派遣期間の制限が見直され、派遣労働者が同じ職場で働ける期間は、原則として最長3年に改定。企業は3年ごとに人を代えれば、労働組合への意見聴取を条件に、期間の制限なく派遣労働者を受け入れることが可能になった。
ろうどうしゅうやくてきさんぎょう【労働集約的産業】
生産要素のうちの労働と資本の組み合わせにおいて、労働者一人当たりの設備など固定資産額の小さい産業。→資本集約的産業
ろうどうしゅだん【労働手段】
生産手段のうち、労働過程において人が労働対象に働きかけるために両者の間に介在させて使用するもの。道具・機械・建物・道路など。
ろうどうしょう【労働省】
労働者の福祉と職業の確保など、労働問題に関する行政事務を担当した国の行政機関。昭和22年(1947)厚生省から分離して設置。平成13年(2001)厚生省と再び統合され、厚生労働省となった。