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・・・ 七月十二日の新聞をみると国鉄は十三日から第二次整理六万五千人を行おうとしており、労組は五度交渉申し入れをしている。十六万人の馘首は、下山氏の事件によってさわがしく、ものみだかく不安にさせられている社会の空気のなかで、「順調」に行われる・・・
宮本百合子
「「推理小説」」
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・・・この列車妨害記事の出はじめたとき、全国の国鉄労組のまじめな人たちは、すぐ自身たちで検察隊をつくるべきだと思った。こういう挑発は労働者自身によってきびしく監視されるべきことがらである。 列車妨害という行為は本質的に反労働者的であり、反人民・・・
宮本百合子
「犯人」